column8 2021



2021.02.16

 

 

 

 ★ チャクラワークについて ... 

 

 

 

 最近の漫画やアニメにもちょいちょい出てくる「チャクラ」、一般にも少しは知られてきましたね。アニメでは戦闘パワーや生命エネルギーを強化するアイテムとされてますが、ヨガでもだいたい似たようなニュアンスで用いられています。チャクラヨガ、チャクラ瞑想、チャクラワーク・・等々、チャクラ〇〇の諸教室ではどのように説明しているか幾つかのサイトから一部を抜粋します

 

 

 ” チャクラは、サンスクリット語で「車輪」や「回転」を意味し、脊柱に沿って配置された7つの「エネルギーセンター」です。この7つのチャクラにより外界と体内のエネルギー交換が行われており、この交換がうまく行われていたら、心身の健康が保持、増進されると考えられています。7つのチャクラにはそれぞれに異なる名称とイメージされるカラー、音、形があると言われてます。ヨガでチャクラを開きバランスを整えることができます。アーサナでチャクラの色や形を想像しながら行うことで効果が得られます。チャクラの音を唱えることも有効です。また、瞑想はチャクラ同士を繋ぐエネルギーラインの詰まりを解消するのに効果があると言われています。 "

 

 

 " 7つのチャクラには対応する器官や組織があり、チャクラの状態は対応する心身の状態を表すとも言われているのです。精神が不安定になって感情的になる場合、スヴァディシュターナと呼ばれる丹田にあるチャクラが塞がっていたり、バランスを欠いていたりする可能性があります。  ~中略~   ヨガや瞑想で普段からすべてのチャクラを開くようにし、良いプラーナ(生命エネルギー)を取り入れることで心身の健康が維持、増進できる可能性が高いというわけです。各チャクラには固有の属性があります ”

 

 

  

 

 

 

 いわゆる東洋医療の世界で用いられる「氣」とも似ており、神秘的な能力と深く関係しているようです。ヨガをやりながらチャクラの色や図形をイメージすると何がどうなるのでしょう・・ そもそもチャクラを開くとは一体何なのでしょうか?チャクラと内臓との繋がりとは?精神感情をコントロールする?元素、色、音がある・・? このような特性はいったいどうやって発見実証されたのでしょう?瞑想中にチャクラの音が聞こえ色が見え図形が感じられたのでしょうか・・ ただ書籍にそう書いてあるからそうなんだろうと解釈してるのでしょうか・・ スピリチュアルは全否定はしませんが、ある程度実証性がないと盲目的には信用はできません。実体が不明瞭なのにヨガや瞑想でどうやってトレーニングするのでしょう?

 

 

" その方法としてアーサナや瞑想が挙げられる。チャクラを開くことを目的としてアーサナを行う時、7つのチャクラにバランス良く働きかけるように調整されたアーサナを行うと効果的です。塞がっているチャクラにのみ働きかけたい場合は、そのチャクラの色を想像しながら行えば、チャクラが活性されてより高い効果が得られます。 "

 


" チャクラワークは、タントラヨガのプラクティス法で、7つのチャクラに意識を向け活性化させながら、第1チャクラから第7チャクラへと意識を移行させ、肉体、心、精神を引き上げていくワークを行じます。基本はアーサナ、呼吸法、バンダなどのクリア法、そこにマントラやムーブメント、エナジーワークなどを用い、シャクティを目覚めさせ、その根源エネルギーを目的へとまっすぐ向かわせるワークです。タントラとは、意識を拡大させるという意味であり、タントラヨガのプラクティスは型にハマらず、様々な技法を使い、体内のエネルギーを制御し、個人の人生の目標を達成させるというものです "

 

 

 

 もうおわかりかと思いますが、チャクラはこういうものだと説明してるだけで何の具体性も挙げられていません、そうチャクラは何ら実体があるものではないのです。文献に書かれてあることそのまんまの解説です。チャクラの音や図形や色合いなどイメージしてアサナや瞑想をすれば効能効果がどう得られたかと具体的な説明ができる人は誰一人いません。そう習ったのだからそうなのだと言うのはもうある種の信仰です。タントラ?シャクティ?怪しげな用語を使えば何となく凄いと感じてしまうのでしょうか、これまでタントラやシャクティを開発する方法を教えることができるという人に会ったことはありますが、それに成功した結果こうなったという人には会ったことがありません。タントラシャクティの能力を示せる人はどこにもいません。余りにも凄い超能力なので人里離れ仙人生活に入られたのでしょうか ...

 


 もし仮に瞑想中に示されるチャクラの性質が見えた感じられたと言うのならば、意識に刷り込まれた知識情報が*トランス状態で発現したのかもしれません。トランスとは、「催眠状態・恍惚状態・酩酊状態」などによって自我が失われている変性意識状態のことで、「宇宙」との一体感、全知全能感、強い至福感などを伴いますが、薬物使用でもたらされることもあり、再現性はなく実体のあるものではないでしょう。ただドラッグ音楽集団催眠など外界の刺激で起こるものと違って自らのコントロール下による身心統合のワークから起こったビジョンには何らかの意味があるかもしれません。重要なのでもう一度書きますが、それは身体と精神の統合であり、精神だけでは自らの思い込みが強く働く結果となることが多いのです。ミャンマーの僧院でヴィパサナ瞑想をしていた時、「初心のうちは、趺坐の瞑想と歩く瞑想を半々でやりなさい、坐法に偏すると邪念妄想に支配される」と指導僧から注意を受けました

 


 * 薬物による人工的なトランスは幻覚を生み精神を破滅へ向かわせますが、一方で自然との一体化で導かれたトランスでは偉大な発明発見のインスピレーションが生まれることもあります。チャクラワークにおけるヨガダンス及びメディテーションではトランスを忌避しません。意識意念のコントロールが失わなければ安全有益なものと捉えています

 

 

 

 

 「ワークから瞑想へリーチせよ」と教えてくれたのは、我が師シバナスババだった。彼は、ハリドワール辺りにたむろする葉ッパモクモクのサドゥーとは違っていた、ヒマラヤ山嶺を周回巡礼する行者、ガチンコのサドゥーヨギだった。極々まれにガンゴトリなど麓の村に降りて身体を休め、占いや祈祷で路銀を得ていたが、葉ッパはやらず瞑想だけでサマディに至れる人だった、そのコツを聞くと「チャクラを具体化せよ、観念だけではダメだ」、背骨に触れてみると内細動が感じられた。これは気功や武術の世界にある「意領動」であることが一瞬で理解できた、それこそが実体のあるチャクラだった

 

 

 当会のチャクラワークは一般のものとは全く異なります。チャクラに神秘性を一切求めていません。背骨に沿ってチャクラがある、唯その一点だけです。ワークは常に実体があり具体的な実践があります。イメージはあっても抽象的妄想的なものではなく身体運用に密着した具体的な活動に利するものです。筋トレで鍛える部位が意識できるのは実際に筋肉があるからです。初源のトレーニングはプライマリーコントロールです、これは簡単に言えば背骨グネグネ運動です、柔らかくしなやかにグネグネさせながらチャクラポイントを意識します。ワークにはその動きを導き、力を増幅させるポイント位置があります、それがチャクラの位置と合致しています

 

 

 チャクラは一種の運動エネルギーの基幹ポイントとして活用されます。具体的なボディワークとして4つの要素が含まれます。外形の動きが小さく細かくなるに従い、「意識」が細密に内側に向かいます、ついには運動ワークから「外静内動」の静止態へと移行します。激しく振動する乗り物から降りた後じっと止まっていてもまだ動いているかのような振幅を感じます、このような振幅をチャクラに感じたらその感覚に集中します、「随意」から「不随意」へ移り、身心の制御から真逆の解放を求めます、動の振幅を拡げればチャクラダンスとなり、縮めればチャクラ瞑想となります。チャクラワークは " 一つらなり " 動から静へと不断なく、繋がるメソッドです、ヨガと瞑想の一体化を謳うのもその実践的なプログラムがあるからです

 

 

 

 チャクラワークの 四要素 

 

・ 力/force(エネルギーも含む 強い/弱いなど)

 

・速度/speed(遅い/早いなど、距離・時間の動き)

 

・流れ/flow(スムーズ/ぎこちない、つまる/とおるなど)

 

・空間/space(広い/狭い、大きい/小さい、堅い/柔らかいなど)